昨日、SEO関連のサイト(英語)にSearch Consoleのベータ版レポートの画面が何枚も紹介されているのを発見しました。記事を読みながら、「ベータ版なのにこんなに画面を紹介していいのだろうか?」と思いながら、ページを読み進めていくと、最後に追記があり、これらの画像は間違いでシェアされたものです。シェアしたアランは、NDA (Non Disclosure Agreement) の対象であることに気付かずに、(すべきことではないことに気付かずに)我々に情報(画像など)をシェアしてしまいました。と書かれていました。続いて、シェアしたアランさんのツイートが添付されていました。以下のツイートです。
Alanさんのツイートの該訳
NDAを結んでいるシェアしてはならないGoogle Search Console のスクリーン・ショットをシェアしてしまいました。シェアした組織(グループ)と連絡を取っています。画像は削除(テイクダウン)されると思います。(信じています)この責任は私にあります。Google Search Console のベータプログラムのアクセスを失いました。これは至極当然の報いです。この失敗は教訓とします。
(訳終わり。意訳している箇所があります。)
コメント
Alanさんは、カリフォルニア在住のSEOコンサルタントです。Alanさんのツイッター・アカウントは、 John Mueller さんやGoogle Analyticsの公式アカウントがフォローしています。(Google Webmasters の公式アカウントはフォローしていません)それなりに業界でも知られた方だと思います。
上に添付したアランさんのツイートの日付は、7月18日です。AMP の新しいSearch Console ベータレポートについて、公式アカウントが発表した のは8月1日です。Google Search Console からAMP 検索関連のベータプログラムのお誘いのメールを私が受け取ったのは6月の終わりごろだっとおぼろげながら記憶しています。私はベータプログラム参加の申請をしましたが、選ばれませんでした。アランさんは選ばれたのだと思います。
ベータプログラムへの申請フォームには、プログラムの参加はNDAの締結が必要であると書かれていました。申請が認められて、実際にプログラムに参加した際はNDAを結んでいるはずです。私のこれまでの経験では、NDAは法的な書類として2枚用意され、締結する双方の代表がサインをして、一枚づつ保管します。NDAでも形態が異なることがあるので、上記の形態以外のやり方もある可能性があります。しかし、秘密を保持する契約という根本的なところは明確です。うっかり、シェアしてしまったというのは、個人的には良く理解できません。
実は、先日、このベータレポートについてのトピックを作成していた時に、どこまで書くべきかなどについて悩みました。ベータプログラムについては、既に公式ブログで発表され、一部レポートの画面(何故かスマホ画面です)なども記事に添付されています。NDAも結んでいないので、レポート画面などを紹介しても問題ないかなと思いましたが、止めました。
アランさんがシェアしたベータレポート画面のスクリーン・ショットを掲載しているサイトは、現在も画像をそのまま掲載しています。記事の著者(兼サイト運営者)は、一度、一般に公開されてしまった情報に関しては、そのまま掲載するとの説明があります。(もっと細かく説明してきます)
色々な考え、判断があるのでしょうが、個人的にはNDAにも関わらず間違ってシェアしてしまった画像は非公開に戻すべきだと思います。しかし、そうした判断は、サイト運営者が決めたことなので、これ以上、意見を言うつもりはありません。この記事内でそのサイトの記事を紹介することも適切でないと考えています。
今回発見したページやシェアした人の話などを読んで、情報の取り扱いについて、改めて考えさせられました。
ブロギングライフでは、NDAを結んでいない場合でも、ベータプログラムなどの情報は一般に知られている範囲内にとどめるように取り扱っていくように考えています。